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会計ソフトはクラウド利用率が拡大傾向 クラウド会計はどうして経理業務を効率化できるの?

電子帳簿保存法の改正、行政手続きのデジタル化などをきっかけに、ますますニーズが高まるクラウド型会計ソフト。まだまだインストール型が主流ですが、クラウド型が急速に普及してきています。

業務効率化ができるのも、クラウド型会計ソフトのメリット。デメリットも考慮しながら、企業にとって使い勝手のよい会計ソフトを選択しましょう。

目次

会計ソフトのタイプ

クラウド型

インターネットのサーバー上で動作する会計ソフト。例えば「弥生会計」「PCA会計」「勘定奉行」などがあります。

クラウド上で動作するので、アクセス権が認められていれば場所、時間、デバイス問わず利用できます。

インストール型

各端末にインストール動作する会計ソフト。例えば「freee」「マネーフォワード」などがあります。

会計ソフトをインストールしたパソコンのみで利用できます。

クラウド型とインストール型の違い

クラウド型インストール型
初期設定クラウド上パソコンにインストール
デバイスアクセス権があればデバイス問わないインストール済のパソコンのみ
※スマホ対応できる製品あり
費用月額または年額(サブスクリプション)ソフト購入、バージョンアップ
初期導入費用ほぼ0円2万円~5万円程度
年間費用2万円~5万円程度2万円から10万円程度
対応OSWindows
Mac
主にWindows
※Mac対応製品あり

クラウド型とインストール型のシェア

株式会社MM総研の調査データによると、2022年度の個人事業主の会計ソフト導入実績は、インストール型会計ソフトの割合が半数以上でした。2018年度のクラウド型会計ソフトの利用率は14.7%でしたので、ここ5年で16.3%増加していることがわかります。

※株式会社MM総研「クラウド会計ソフトの利用状況調査(2023年3月末)」より

クラウド型会計ソフトのメリット

どこからでもアクセス可能

アカウントを作成し、IDとパスワードを入力すれば、パソコンだけでなくスマートフォンやタブレットからもアクセスできます。リモートワークや出張先でもデータをみるだけでなく操作することができます。

また、データがインターネット上で管理されているため、紛失や盗難の心配がなくバックアップの必要もありません

自動仕訳が可能

クラウド会計の導入によって、銀行やクレジットカード会社など金融機関の取引明細を取り込んで、自動的に仕訳を行うことができます。

また、AIが勘定科目を学習して、自動取込したデータの適切な勘定科目を提案してくれますし、使えば使うほど自動提案の精度が向上するので、仕訳にかかる時間を大幅に減少することが可能です。

簿記の知識があまりない担当者でも、処理が可能になります。

データ連携可能

販売管理、給与計算、債務管理など別システムと連携し、クラウド会計に仕訳データとして取り込むことができます。

また、クラウド型のPOSレジや請求書システムなどと連携することも可能です。連携を行うことによって、POSレジや請求書システムのデータから売上を計上できるため、売上の計上もれや金額の誤りなどが発生しなくなります

データ連携すると、業務効率をよくするだけでなく、手入力による金額ミスなどの防止にもつながります。

複数人で同時利用可能

インターネット上でデータを管理しているため、経理スタッフが複数人で一度に会計ソフトを使用することができます。複数人で会計ソフトを確認することにより、入力間違いに気づきやすく、不正がしにくくなります。

顧問税理士に会計データをメールなどで送信する手間もありませんし、税理士にいつでも仕訳を確認してもらえるので、レスポンスは早くなります。

クラウド型会計ソフトのデメリット

処理スピードが遅い

一番大きなデメリットとしてあげられるのが、処理スピードが遅いことです。

インターネットの接続環境に依存する部分が大きく、画面変更へのタイムラグがあります。インストール型の会計ソフトに慣れている場合、クラウド会計は処理に時間がかかると感じることが多いです。

インターネット接続が必須

インターネットに接続できない状況の場合、クラウド会計を利用する事はできません。自社のインターネット回線トラブルなどが起こると、利用できなくなってしまいますので、ネットワーク環境には気を配る必要があります。

また、サーバのメンテナンス時は、クラウド会計を利用できないため、利用したいときに利用できない状況も考えられます。

ランニングコストがかかる

インストール型のように買い切りのソフトの場合は初期費用がかかりますが、クラウド型会計ソフトの場合は、初期費用がかからない代わりに、ランニングコストとして月額または年額の使用料を支払い続ける必要があります。

利用期間が長くなると、トータルの利用料は、インストール型よりクラウド型のほうが高くなってしまうことも考えられます。

セキュリティ面の不安

クラウド会計はインターネット上に情報を保存する以上、セキュリティ面の危険性がゼロにはなりません。

もちろんサービス提供元は厳重なセキュリティ管理をしており、通信も暗号化されているため、「クラウド型だからセキュリティが脆弱」ということはありません。
しかし、重大なサーバートラブルやサイバー攻撃が起きた場合には、情報が流出する可能性もありますし、IDとパスワードが分かれば他人でもログインできてしまうため人の手による情報漏洩の可能性もゼロではありません。

まとめ

デメリットを許容できるのであれば、クラウド型会計ソフトを使うことで業務を大幅に効率化することができます。特にインターネットバンキングやクレジットカード決済が多い場合や、POSレジと連携できる場合は導入することにより経理業務が大幅に時間短縮できます。

しかし、会計ソフトを変更するとなると、ソフトの選定や移行後のソフトの操作設定など、時間と労力がかかり、経理スタッフから会計ソフト変更について反対意見が出るケースもあります。

でも、今ならIT導入補助金を利用してラクしておトクにクラウド型への移行が可能です。

ASAKのクラウド導入サービスではクラウド型会計ソフトのご提案、初期設定などの導入サポート、経理スタッフへの操作レクチャーまで途中で挫折することなく最後までサポートします。導入が完了するまでは経理スタッフは今までどおり作業をしていただき、現行の会計ソフトからの移行もまるごとお任せください。

まずは現状をヒアリングさせていただきお見積もりいたします。ぜひご相談ください。

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